たまりば

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2011年03月22日

リラックス、リラックス

すぎやまです。

断続的な余震にドキッとしますね。
自分では意識していなくても、緊張で体が強張っていたり、
子どもの様子がいつもと違うことに気づいたりします。

この3連休は、いつもよりゆっくり家族とお茶の時間をもったり、ご近所さんとおしゃべりして過ごしました。
ヨガや体操で体を動かすようにしてみました。
おかげで怖がりの私もちょっと落ち着いてきました。


さて、ちょこネットのメンバーのおひとりで、
NPO法人「調布心身障害児・者 親の会 みんなのサポートネット」の運営委員・進藤美左さんからメッセージが届きました。
子ども発達センターのスーパバイザーである臨床心理士、久保千晶さんが作られた「ストレス反応ガイドライン」を紹介してくださいました。

みなさんと共有できたらと思い、ご本人の許可をいただき、このブログで紹介させていただきます。

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「予期していなかった出来事」に遭遇した後のストレス反応とその対応について

このガイドラインは、「予期していなかった出来事」に遭遇した後に、
ストレス反応として、どなたでも生じ得る心や体の変化をあらわしたものです。
これらのストレス反応をできるだけスムーズに乗り越えられることを願い、作成しました。


☆こころにおこりやすい変化

・あの「出来事」のことが、こわくてたまらない
・暗がりをこわいと感じたり、物音に敏感になる
・大切なものを失って、悲しみや寂しさを感じる
・自分をとても無力なものに感じたり、将来に希望が持てないと感じる
・こうなったのは自分のせいなのでは、という罪悪感を覚える
・どうして自分がこんなひどい目にあわなければいけないのかと、怒りを感じる
・何に対しても無関心、無感動になってしまうことがある
・今まで一人でできていたことが怖くてできない


☆からだにおこりやすい変化

・いつも緊張している
・疲れがとれない
・眠れない、悪夢をみる、朝早く目が覚める
・物覚えが悪くなったり、集中できなかったり、イライラすることがある
・吐き気、食欲不振、胃痛がある
・下痢になったり、便秘になったりする
・じっとしているのに胸がドキドキしたり、暑くもないのに、急に汗がでる

このような心と身体の動きは、誰にでもおこる正当なストレス反応です
ふつうは時間とともに軽くなります
今は無理をせずに、自分自身にも周りの人にも、やさしさといたわりが必要です


☆少しでも乗り越えやすくするために

・自分のこころとからだの状態や困っていることを、家族や友達、信頼している方などと素直に話し合いましょう(安心できる人と一緒に時間を過ごすことは、とても大切な事です)
・睡眠と休息を出来るだけ十分に取りましょう
・深呼吸や軽いストレッチなどをして、心と体をほぐしましょう
・可能な限りこれまでの生活リズムに戻し、習慣や日課を再開してみましょう
 (例えば日課にしていたご自身の趣味や、就寝前の子どもへの読み聞かせなど)

☆特に子どもさんへのかかわりとして・・・

・特に子どもさんの場合、赤ちゃん返りと呼ばれる現象がおきることがあります
急に赤ちゃんのような言葉遣いになったり、おねしょ、おもらし、指しゃぶりをする
聞き分けが悪くなる、暗やみや物音をとても怖がる、親から離れられない・・・など

赤ちゃん返りは、子どものストレス反応で、異常ではありません
時間が経つにつれておさまることが多いです
親御さんはできる限り一緒に過ごす時間をとり、スキンシップを大切にしてください

また、「出来事」についてできる限り子どもさんの分かる言葉で説明してあげてください
子どもさんは「自分が悪い子だからこんなひどいことが起きた」と思いこんでいる時があるので、そうではないのだ、とはっきり伝えてあげることが必要です
「怖かったねー。でももうパパやママが一緒だから大丈夫」と伝えるなど、子どもさんが
安心できるような言葉をかけてあげてください
 
何よりも親御さんが自分たちのストレス反応への対処をして落ち着くことが、子どもさんにとって一番の安心となります

☆注意してほしいこと

・TVやネットなどで被災地の映像や情報を漠然と見続けることは、絶対に避けましょう
被災地の映像などを無防備に見続けることで、まるでその場にいるような感覚に陥り、
心身の調子を崩すことがあります(「間接的な被災」と呼ばれています)
・このような時期は、不注意による事故やけがを起こしやすいものです
自転車や自動車の運転、電車のホームや横断歩道、階段など、普段より気をつけてください
・がんばり過ぎないことです。燃えつきます
・子どもさんのストレス反応への一番の対処薬・予防薬は「アタッチメント(愛着)」です
予期せぬ出来事に遭遇して、子どもさんが普段と違う言動をするのは当然の反応です
甘やかしでは・・・という思いはいったん棚上げにし、お子さんを抱き留めてください


☆次のような場合は、早めに専門家に相談しましょう

・眠れず、食事ものどを通らない状態が続くとき
・心身の苦痛が辛すぎる、長すぎると感じるとき
・あの「出来事」の光景が突然目の前に浮かんでしまう状態が続くとき
・つらくてたまらないのに、自分の気持ちを素直に話せる相手がいないとき
・家族や友人の心や体の変化のことで、心配なことがあるとき
・子どもさんの場合では、不眠、悪夢にうなされる、食欲不振、妙なハイテンション
「出来事」を題材にした遊びを執拗に繰り返す・・・などが続いている など


さくら心理相談室 
臨床心理士 久保千晶 (kosodateouen@af.em-net.ne.jp)
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計画停電中の事故や犯罪にはくれぐれもご注意を。

リラックス、リラックス




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    Posted by ちょこネット at 15:21 | 事務局だより